テレフォン人生相談 2026年8月4日 火曜日
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 三石由起子 (三石メソード主宰、作家・翻訳家)

こんにちは、悟(さとる)です。
本日はテレフォン人生相談から、夫の飲み代が月10万円近くに膨らみ、家計が赤字になっているというご相談です。
長年連れ添ってきた夫の暮らしぶりを見ていると、「このままで大丈夫なのだろうか」と胸の奥がざわつく瞬間があります。
特に、お金の使い方は、夫婦それぞれの価値観や習慣が色濃く出るところですから、話し合いがうまくいかないと、心の距離まで広がってしまいがちです。
今回の相談者も、夫の飲み代やカード払いの不足分に悩みながら、何度も言葉を尽くしてきました。
しかし、夫は「うん、うん」と相槌を打つだけで、具体的な行動を変えようとはしません。
その態度に、相談者は「自分の話が届いていない」という虚しさを抱えています。
今井通子さんと三石由起子先生は、この状況を単なる「浪費の問題」としてではなく、夫婦の家計の組み立て方、そしてコミュニケーションのあり方として捉え直し、静かな口調で整理していきました。
ここからは、その内容を一緒にたどっていきたいと思います。
■相談者家族と家計の基本状況を整理する
相談者は58歳の専業主婦、夫は59歳の会社員です。
子どもは娘が25歳、息子が28歳で、それぞれすでに家を出て自立した生活を送っています。
夫婦ふたりの暮らしとなり、日々の生活費や将来の備えを、夫の収入を軸に考えていく段階に入っています。
夫の月収は40数万円ほど。そこから生活費、住居費、光熱費、保険料など、一般的な支出をまかなっている状況です。
相談者は専業主婦であり、外での収入はありません。
そのため、家計の柱は夫の給与のみで、余裕のある蓄えを作るには、支出のコントロールが重要になります。
その中で、夫には毎月7万円ほどの小遣いを渡しています。
一般的な水準から見ても、決して少ない額ではありません。
日々の昼食代や、ささやかな趣味の費用などは、この小遣いの範囲でやりくりしてもらう前提で、家計が組まれていました。
ところが、夫はこの小遣いとは別に、飲み代として月に10万円近くを使っているようです。
会社の付き合いや友人との飲み会が重なり、カード払いで支出を重ねていくうちに、請求額が小遣いの枠を超えてしまい、家計から不足分を補填する状態が続いています。
■夫の飲み代が家計を圧迫する具体的な構造
相談者の話によると、夫は普段からお酒をよく飲む人で、仕事帰りに居酒屋やスナックなどへ立ち寄ることが多いようです。
週に2回ほど飲みに出かけることが多く、月に換算すると6〜8回程度の飲み会になります。
一回あたりの飲み代は、いわゆる高級店ではないものの、決して安いとは言えない金額になっているようです。
料理やお酒に加え、二次会に流れることもあり、気づけばカードの請求が膨らんでいる――そんなパターンが繰り返されています。
夫はカード払いを多用し、請求書が届いた段階で「今月は足りない」と気づくことが多いようです。
小遣い7万円では支払いきれず、足りない分を家計から補うため、毎月3万円ほどが「マイナス」として積み重なっていきます。
この「不足分の補填」が続くことで、家計全体では本来貯蓄に回せるはずのお金が削られ、将来に備える余裕が目減りしていきます。
相談者は、夫の飲み代そのものよりも、「家計の枠を超えてまで飲みに行くこと」が心配であり、生活の土台が揺らいでいく感覚を抱いています。
さらに、夫は飲み会の頻度や金額について、具体的な数字をあまり把握していない様子です。
カード払いの便利さが、支出の実感を薄めてしまい、「どれくらい使っているのか」を自分で直視する機会が少なくなっていることも、問題を長引かせる一因になっています。
■妻が抱える不安と、届かない言葉の積み重ね
相談者は、夫の飲み代について、これまで何度も話し合いを試みてきました。
カードの請求書を前に、「今月も足りないね」「もう少し抑えてほしい」と、穏やかな口調で伝えることもあれば、時には不安や苛立ちがにじむ言い方になってしまうこともあったと想像されます。
しかし、夫の反応はいつも似たようなもので、「うん、うん」と相槌を打つだけで、具体的な約束や行動の変化にはつながりません。
相談者は、その「うん、うん」が、理解や共感ではなく、会話をやり過ごすための返事に過ぎないのではないかと感じています。
その結果、妻の側には「自分の話は聞かれていない」「家計の不安を共有してもらえていない」という孤独感が積み重なっていきます。
夫婦で同じ生活を送っているはずなのに、将来への見通しや危機感を分かち合えないことが、心の距離を広げてしまうのです。
また、相談者は夫の飲み会を全面的に否定したいわけではありません。
長年働いてきた夫にとって、職場の仲間との飲み会は、ストレスを和らげる場でもあり、社会的なつながりを保つための時間でもあります。
そのことは理解しつつも、「家計の枠を超えない範囲で楽しんでほしい」という願いが、うまく伝わらないままになっています。
この「理解したい気持ち」と「心配な気持ち」が同時に存在する状態は、言葉にするのが難しく、つい感情的な表現になってしまうこともあります。
相談者は、自分の伝え方にも迷いを抱えながら、「どう話せば夫に届くのか」を模索しているのです。
■三石由起子先生が見た、問題の本質と構図

三石由起子先生は、相談者の話を丁寧に聞きながら、まず家計の数字と夫の行動パターンを整理していきます。
夫の収入が40数万円であること、小遣いが7万円であること、飲み代が月10万円近くに達していること、そして不足分3万円が家計を圧迫していること。
この一連の流れを、落ち着いた口調で確認していきました。
そのうえで先生は、問題の焦点を「夫の飲み代そのもの」だけに置くのではなく、「家計の枠組み」と「夫婦の合意形成」に置いているように感じられます。
つまり、夫がどれくらい飲みに行くかという行動だけでなく、その行動が家計全体の中でどう位置づけられているのか、夫婦で共有できていないことが、根本的な問題だと捉えているのです。
先生は、夫の小遣い7万円という設定についても触れます。
一般的な水準から見れば、決して少ない額ではなく、そこに飲み代を含めることも可能なはずです。
それにもかかわらず、別枠で飲み代が膨らんでいるということは、「小遣いの範囲で楽しむ」というルールが、夫の中で十分に意識されていないことを示しています。
また、カード払いによって支出の実感が薄れている点についても、先生は静かに問題視します。
現金で支払う場合と比べて、カード払いは「その場では痛みを感じにくい」ため、後から請求書を見て驚くことが多くなります。
夫が「足りない」と感じるのは請求書が届いた瞬間であり、その時点ではすでに家計への影響が確定してしまっているのです。
こうした構図を踏まえ、先生は、相談者が「夫の飲み代を減らしてほしい」と感情的に訴えるだけでは、問題が解決しにくいことを指摘します。
代わりに、家計全体の数字を夫と共有し、「この枠の中でどう暮らしていくか」を一緒に考える方向へ、話し合いを組み立て直すことを提案していきます。
■家計の「見える化」と、小遣いの枠を共有する重要性
三石先生の助言の中心には、「数字を見える形にして共有する」という考え方があります。
夫婦のどちらか一方が家計簿を頭の中だけで管理していると、もう一方には具体的な状況が伝わりにくく、「なんとなく足りている」「なんとなく苦しい」という曖昧な感覚だけが残ってしまいます。
そこで先生は、毎月の収入と支出を紙に書き出し、夫と一緒に眺めることを勧めます。
住居費、光熱費、食費、保険料、通信費など、固定的な支出を並べ、そのうえで小遣いの枠を設定し、「この範囲なら家計は安定する」というラインを、視覚的に示すのです。
このとき、重要なのは、妻が「管理者」として夫を叱る形にしないことです。
三石先生は、家計の数字を提示する際にも、責める口調ではなく、「一緒に状況を確認したい」というスタンスを保つことを重視しているように感じられます。
例えば、「あなたの飲み代が多すぎるから困っている」と言うのではなく、「今の収入と支出を並べてみると、ここが赤字になっているね。どうしたらいいと思う?」と問いかけることで、夫自身に考える余地を渡すことができます。
そのうえで、小遣いの枠の中に飲み代を含めることを、夫婦で合意しておくことが大切だと先生は示唆しているように思われます。
小遣いが7万円であれば、その中で飲み会の回数や一回あたりの金額を調整し、カード払いも小遣いの範囲に収めるようにする。
そうしたルールを共有することで、「不足分を家計から補う」という構図を変えていくことができます。
■夫の楽しみを否定せず、線を引くという考え方
三石先生は、夫の飲み会を全面的に禁止する方向には話を進めません。
長年働いてきた夫にとって、職場の仲間との飲み会は、社会的なつながりを保つ場であり、心のバランスを整える時間でもあります。
そのことを理解したうえで、家計との折り合いをつける方法を探る姿勢が、先生の言葉から伝わってきます。
その一方で、借金やカード払いの不足分が続くことには、はっきりと線を引く必要があります。
家計の枠を超えてまで飲み代を支出することは、将来の生活や健康への不安を増幅させる要因にもなりかねません。
先生は、夫婦で話し合う際に、「飲み会そのものを否定する」のではなく、「家計の枠を超える部分にだけ、きちんと線を引く」という考え方を提案しているように感じられます。
例えば、「月に何回までなら、家計に無理がないか」「一回あたりの上限をいくらにするか」といった具体的なラインを、数字で共有することが有効です。
また、夫がカード払いを多用している場合には、「カードは小遣いの範囲で使う」というルールを設けることも一案です。
請求書が届いたときに、小遣いの残額と照らし合わせ、「今月はここまでしか使えない」と自分で確認できるようにすることで、支出の実感を取り戻すことができます。
こうした線引きは、夫を責めるためのものではなく、夫婦が安心して暮らしていくための「共通の土台」を作るためのものです。
三石先生の言葉には、その静かな前提が流れているように感じられます。
■話し合いが「届く」ための言葉の選び方とタイミング
相談者がこれまで何度も「うん、うん」と受け流されてきた経験を語ったことに対して、三石先生は、話し合いのタイミングや言葉の選び方にも目を向けているようです。
夫が帰宅直後で疲れているときや、酔っているときに家計の話を持ち出すと、どうしても真剣な対話にはなりにくくなります。
先生は、夫が比較的落ち着いている時間帯を選び、感情的な言葉を避けながら、数字をもとに静かに話をすることを勧めていると考えられます。
例えば、「また飲みに行ったの?」と責めるような言い方ではなく、「今月の家計を一緒に見てもらえないかな」と、協力を求める形で声をかけることが大切です。
そのうえで、収入と支出の一覧を見せながら、「ここが赤字になっているね」「このままだと、将来の備えが難しくなるね」と、事実を淡々と共有していきます。
このとき、妻が一方的に結論を押し付けるのではなく、「あなたはどう思う?」と夫の意見を尋ねることが、対話の入り口になります。
夫が自分の言葉で状況を捉え直すことで、「飲み代を少し減らしてみようか」「カードの使い方を見直そうか」といった、自発的な提案が生まれる可能性が高まります。
三石先生の助言は、感情をぶつけるのではなく、事実と数字を共有しながら、夫婦が同じ方向を向いて話し合うための「場づくり」に重きを置いていると言えるでしょう。
■まとめ:お金の話は、夫婦の未来の話でもある
今回の相談から浮かび上がるテーマは、「家計管理」と「夫婦のコミュニケーション」、そして「楽しみと生活のバランス」です。
夫の飲み代が月10万円近くに膨らみ、カード払いの不足分が毎月3万円ほど家計を圧迫している状況は、数字だけ見れば明らかに無理があります。
しかし、その背景には、夫の働き方や人付き合い、ストレスとの向き合い方など、さまざまな要素が絡み合っています。
三石由起子先生の助言は、夫の行動を一方的に責めるのではなく、家計の数字を「見える化」し、夫婦で共有することから始めるものでした。
収入と支出を紙に書き出し、小遣いの枠の中に飲み代を含めることを合意する。
カード払いの使い方に線を引き、家計の枠を超える部分には、静かに「ここは難しい」と伝える。
そうした積み重ねが、夫婦の暮らしを安定させる土台になります。
お金の話は、ときに重く、気まずさを伴うものです。
しかし、それは同時に、「これからどう暮らしていくか」「どんな老後を迎えたいか」という、夫婦の未来の話でもあります。
数字を通じて現実を共有し、そのうえで楽しみをどう残していくかを一緒に考えることは、夫婦の関係を深めるきっかけにもなり得ます。
家計の数字を静かに見つめ直し、夫婦で同じテーブルに座って話すことが、飲み代と暮らしのバランスを整える第一歩になるのだと、今回の相談を通じて改めて感じました。
もし、今この記事を読んでいるあなたにも、「お金の話をうまく切り出せない」というもやもやがあるなら、感情の前に数字をそっと並べてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
そこから、少しずつ対話の糸口が見えてくるかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
人は誰かの悩みや言葉に触れたとき、ふと自分の心が揺れていることに気づくことがあります。
その小さな揺れは、これからの自分を整える大切な“サイン”なのかもしれません。
もし今、胸の奥にそっと抱えている思いがあり、「どこかに話してみようかな」と感じている方がいらっしゃれば、いくつかの相談先をここに置いておきます。
どれが正しいということはありません。
今のあなたに合う形を、静かに選んでいただければ十分です。
◆ テレフォン人生相談に相談してみたい方へ
寄り添って話を聴いてもらいたいとき、人生経験の深い回答者の言葉に触れたいとき──。
テレフォン人生相談は、長い歴史の中で多くの方の迷いを受け止めてきた、信頼ある相談先です。
番組という特性上、相談内容が“広く届けられる形”になることもありますが、その分だけ、そこで得られる言葉には力があります。
◆ 誰にも知られず、静かに心を整えたいあなたへ
公式の場に踏み出すには少し勇気がいる、あるいは「もっと個別の、自分だけの気持ちをゆっくり聴いてほしい」と感じることもあるでしょう。
このブログでは、そうした気持ちを抱えたままの方でも選べる、国家資格を持つプロのカウンセラーにそっと心を預けられる場所もご紹介しています。
無理に利用する必要はありません。ただ、自分に合う距離感で「心を整える選択肢」が他にもあるということを、必要になったときに思い出していただければ十分です。
◆自分の気持ちの流れを読み解くために──占いという選択肢
テレフォン人生相談やオンラインカウンセリングは、 現実の悩みを整理し、専門家の視点から具体的な助言を得られる大切な相談先です。
ただ、家族の問題や長く続く不安に向き合っていると、 「自分は本当はどうしたいのか」 「どんな方向に進むと心が軽くなるのか」 そんな“内側の傾向”がわからなくなる瞬間があります。
そんなとき、占いに頼ってみるのも手かもしれません。
占いは、未来を決めつけるためのものではなく、 カードや星が示す象徴を通して、 今のあなたの心がどんな方向を選びやすいのか、 その流れをそっと映し出してくれる道具です。
自分の気持ちを言語化しづらいときでも、 占いは“まだ言葉になっていない感情”を浮かび上がらせ、 心の整理を助けてくれることがあります。
- 誰にも言えない迷いがある
- 気持ちがまとまらず、立ち止まってしまう
- 自分の本音が見えなくなっている
そんなとき、占いは心の奥にある“今の自分”をそっと照らしてくれます。
テレフォン人生相談やオンラインカウンセリングと並んで、 占いという“心の補助線”を選択肢のひとつとして 静かに置いてみてください。
あなたの気持ちの流れを知ることで、 次の一歩が少しだけ軽くなるかもしれません。
どの道を選んだとしても、それは “自分を大切にした証” だと思います。
またゆっくりとお会いできますように。
── 悟(さとる)

コメント