夫の夜這いを疑う73歳妻の悩み。大原敬子先生が解く嫉妬の正体

白背景の中央に、椅子に座って考え込む73歳の女性のイラスト。ベージュのニットを身にまとい、頬に手を添えて斜め下を見つめる、深刻すぎないがどこか憂いを含んだ表情。落ち着いた低彩度のトーンで描かれた、相談者に寄り添うようなやさしい雰囲気のセミリアルタッチな描写。

2025年12月9日 火曜日
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)


こんにちは、悟(さとる)です。

本日はテレフォン人生相談から、深夜に自宅を抜け出して隣家に通う夫の行動に悩み、心身ともに深い疲労を抱えた女性による相談です。

長年連れ添ったパートナーに対し、疑念を抱きながら過ごす夜ほど孤独なものはありません。

静まり返った家の中で、わずかな物音に過敏になってしまう彼女の心には、どのような葛藤が渦巻いているのでしょうか。

■真夜中に響く足音と消えない不信感

今回の相談者は73歳。

75歳になる夫と二人で暮らしていますが、彼女の平穏は深夜1時を過ぎる頃に破られます。

夫が二階の寝室から下りてきて、こっそりと外へ出かけていく気配を感じるからです。

彼女の話によれば、夫の行き先は5、6年前に配偶者を亡くした隣の家の女性宅だといいます。

この夜の外出は一度きりではなく、明け方の3時や4時になるまで戻ってこない日が続いているようです。

■過去の記憶と現在が交錯する苦しみ

彼女がこれほどまでに夫の行動を確信している背景には、過去の苦い記憶がありました。

かつて夫は別の未亡人と深い仲にあった時期があり、その時は20年、30年もの長きにわたって夜な夜な通い詰めていたといいます。

その相手が病を患い、会えなくなったタイミングで、今度は隣家の女性へと対象を移したのではないか。

そうした疑念が、彼女の頭から離れなくなっていました。

夫を問い詰めてみたこともありましたが、返ってくるのは否定の言葉ばかりです。

ある夜、意を決して夫の部屋を確認しに行った際には、外出しているはずの夫が布団の中にいたという事実もありました。

それにもかかわらず、彼女は自分が寝入るのを待ってから夫が動いているのだと信じ、物音がするたびにパッと目が覚めてしまう習慣から抜け出せずにいます。

■脳が覚醒してしまう習慣への対策

彼女が今日この場所に救いを求めた理由は、夫の不倫を糾弾することではありませんでした。

むしろ、夫が何をしていようともう構わない、ただ深夜に目が覚めてしまい、そこから眠れなくなる自分の脳をどうにかして騙したいという切実な願いです。

裏切りへの諦めと、自身の健康を維持したいという生存本能が、複雑に絡み合った状態にあるといえます。

相談者の話を聞いていた今井通子さんは、まず彼女の置かれている状況を整理し始めました。

夫が部屋にいたという事実と、それでも外へ行っていると信じる彼女の感覚には、埋められない溝があることに気づいたからです。

彼女の悩みは、事実関係の是非を問う段階から、すでに自分自身の精神的な安定をどう保つかという段階へ移っていました。

■嫉妬という名の深い愛情の裏返し

白を基調としたミニマルなイラスト。窓辺から差し込むやわらかな光と、白い壁に落ちる植物の淡い影が織りなす静かな情景。デスクの上に置かれた2冊のノートが落ち着いた雰囲気を添え、余白を活かした文章の「間」になるような構成。人物や文字は入っていない。

回答者として登場した大原敬子先生は、彼女の支離滅裂とも取れる訴えを静かに受け止めました。

大原敬子先生は、夫の行動が現実か妄想かという点に深く踏み込むのではなく、彼女がなぜこれほどまでに夫の動向に敏感になってしまうのか、その心理の深層に光を当てました。

大原敬子先生は、彼女に対して、それほどまでに夫のことが大好きで、関心があるのだということを認めさせました。

嫉妬という感情は、相手への強い執着と愛情がなければ生まれません。

相手の動向を監視し、足音一つで目が覚めてしまうのは、無意識のうちに夫を失いたくないという強い防衛本能が働いている結果といえます。

■自分自身の人生を取り戻すための視点

解決策として提案されたのは、意識の矢印を夫から自分自身へと向け直すことでした。

夫が散歩に行っていようが隣家にいようが、それを突き止めることに全精力を傾けている限り、彼女の脳が休まることはありません。

大原敬子先生は、夫を「大きな子供」として捉え、その行動を自分の幸福の尺度にしない生き方を勧めました。

さらに、パーソナリティの今井通子さんは、医師としての視点から非常に現実的な助言を添えました。

夜中に何度も目が覚めてしまうのは、心理的な要因だけでなく、加齢に伴う夜間頻尿といった身体的な変化が原因である可能性も高いということです。

目が覚める理由をすべて夫のせいにせず、身体の問題として捉え直すことで、心の重荷を軽くする道を示しました。

■まとめ

今回の相談を振り返ってみますと、高齢期の夫婦関係において、信頼と疑念が紙一重の場所で共存している様子が浮き彫りになりました。

相手が本当に不誠実な行動をとっているのか、あるいは自らの不安が作り出した影を追っているのか。

その真実がどちらにあるにせよ、相談者が抱えていた苦しみは紛れもなく本物です。

長く連れ添ったからこそ、相手の変化に敏感になり、過去の傷跡が現在の不信感を増幅させてしまうことがあります。

しかし、他人の行動をコントロールすることは誰にもできません。

たとえ配偶者であっても、その心の領域に踏み込みすぎることは、自分自身の平穏を損なうことにつながります。

悟として感じたのは、人生の後半戦において大切なのは、相手の正しさを証明することではなく、自分がいかに心安らかに眠れるかという事実です。

夫への執着を「愛情」という形で再定義し、一方で身体のメンテナンスを怠らない。

そうしたバランス感覚こそが、混迷する人間関係の中で自分を見失わないための知恵となるのではないでしょうか。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

人は誰かの悩みや言葉に触れたとき、ふと自分の心が揺れていることに気づくことがあります。

その小さな揺れは、これからの自分を整える大切な“サイン”なのかもしれません。

もし今、胸の奥にそっと抱えている思いがあり、「どこかに話してみようかな」と感じている方がいらっしゃれば、いくつかの相談先をここに置いておきます。

どれが正しいということはありません。

今のあなたに合う形を、静かに選んでいただければ十分です。

◆ テレフォン人生相談に相談してみたい方へ

寄り添って話を聴いてもらいたいとき、人生経験の深い回答者の言葉に触れたいとき──

テレフォン人生相談は、長い歴史の中で多くの方の迷いを受け止めてきた相談先です。

番組という特性上、相談内容が“広く届けられる形”になることもありますが、その分だけ、そこで得られる言葉には力があります。

▶︎ テレフォン人生相談・相談受付ページ(公式)

◆ 誰にも知られず、心を預けられる相談先を探しているあなたへ

テレフォン人生相談のように、限られた時間の中で専門家の言葉を受け取る形が合う方もいれば、

「相談したこと自体が、どこかに伝わってしまうかもしれない」

その不安が先に立って、踏み出せない方もいらっしゃるかもしれません。

このブログでは、そうした気持ちを抱えたままでも選べる、誰にも知られず、心の内をそっと預けられる相談先もまとめています。

無理に利用する必要はありません。


ただ、自分に合う距離感の相談先が他にもあるということを、必要になったときに思い出していただければ十分です。

▶︎ 誰にも知られず、心を預けられる相談先を探しているあなたへ

◆ 言葉にしきれない思いを、静かに整理したいときに

誰かに直接相談するほどではないけれど、頭の中や胸の奥に、まだ整理しきれていない思いが残っている──そんなときもあるかもしれません。

「何が不安なのか」「どこで引っかかっているのか」それをはっきりさせるだけで、気持ちが少し落ち着くこともあります。

最近は、名前を明かさず、顔も出さず、今の状況や気持ちを言葉にするだけで、第三者の視点を受け取れるサービスもあります。

答えを決めてもらうためではなく、自分の気持ちを整理する“きっかけ”として、こうした選択肢があることも、そっと置いておきます。

▶︎ 今の気持ちを、静かに整理してみたい方へ


どの道を選んだとしても、それは “自分を大切にした証” だと思います。

またゆっくりとお会いできますように。

──悟(さとる)

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